学会活動

栄誉賞

学会のアクティビティのひとつとして、対象となる研究領域の進歩と発展に多大の貢献をなした業績を顕彰し、その栄誉を称えるとともに広く国の内外に知らしめることも重要な役割である。
特に専門知識のない素人が見たり聞いたりして判るような業績であれば、また有名な研究者の業績であれば、多くの人々が何らかの形で顕彰することは容易であろう。
しかし、専門的な領域でこつこつと積み上げられて来られた業績、あるいは市井にあって、日常の診療の中から工夫、考案されて積み上げられた功績などは、ときとして、あまり身近すぎてその業績の貢献の大きさを見失ってしまうこともある。
学会としては、研究発表の場で華々しく公表された業績のみではなく、むしろこのような、ある意味では隠れた業績をも大切にこれを顕彰することが必要である。
そこで、平成を期して「栄誉賞」制度を設けて顕彰することとした。(「20年のあゆみ」より)

受賞者一覧(1989年〜)

| 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2009 | 2008 | 2007 |
| 2006 | 2005 | 2004 | 2003 | 2002 | 2001 | 2000 | 1997 | 1994 | 1992 | 1991 | 1990 | 1989 |

2016年度 三田村 秀雄(国家公務員共済組合連合会立川病院)
体外式自動除細動器(AED)の必要性を早期から認識し、関連学会、厚生労働省、国会議員、マスコミ等に働きかけ、その普及に尽力した。現在では、日本は世界に類をみないAED大国となり、数多くの突然死に至る人命の救済につながっている。
2015年度 川崎 富作(日本川崎病研究センター)
多くの乳児の熱性疾患の中から特徴的な症状を呈する疾患群「川崎病」を発⾒し、世界に初めて報告した。川崎病の⼼血管合併症は、小児だけではなく、今後成⼈人期にも⼤きな問題となると予想されている。その後も、川崎病の心⾎管合併症の分野での研究において常に世界をリードし、多大な貢献をしている。
2014年度 鄭 忠和(和温療法研究所)
世界に先駆けて心機能の総合指標であるTei indexを開発し、臨床心臓病学の発展に大きく貢献した。また心不全に対する非侵襲性治療としての和温療法を開発、我が国の臨床研究の高さを世界に示した。
2013年度 佐藤 光
世界に先駆けてTakotsubo心筋症を報告、新たな疾患概念を確立した。
その後も本症の診断と治療、さらに病態について大規模な疫学的研究を行い我が国の臨床研究の高さを世界に示した。
2012年度 小川 聡(国際医療福祉大学三田病院)
世界に先駆けて 虚血性心疾患に伴う心室性不整脈の病態を詳細に解明し、臨床不整脈の電気生理学的検査を開発した。さらに、抗不整脈薬をその薬理作用に基づいて分類し、いかに適正使用するかを本邦のみならず世界に広く普及し、臨床心臓病学の進歩に大きな貢献を果たした。
2011年度 松﨑 益德(山口大学)
世界に先駆けて独自に経食道心エコー法を開発し,今日の臨床心臓病学において欠くべからざる検査法に発展した経食道心エコー法の基礎を築いた.さらに動脈硬化の超音波画像診断や心不全の病態解明において優れた研究を行い,臨床心臓病学の進歩に大きく寄与した.
2010年度 須磨 久善(財団法人心臓血管研究所)
世界に先駆けて冠動脈バイパス術に胃大網動脈グラフトを導入し、その世界的普及に尽力した。さらに、MIDCABとバチスタ手術を本邦へ導入し、低侵襲心拍動下冠動脈バイパス術と重症心不全に対する左室縮小形成術の新分野を開拓、我が国の臨床心臓病学の進歩に寄与した。
2009年度 山口 徹(虎ノ門病院)
本邦の心臓病学の発展に大きく寄与し、特に心エコー図学および心臓カテーテル検査法・治療法の発展への貢献は、内外で高く評価されている。また後継者育成に尽力されるとともに、当学会創立以来、中心的な存在として活躍され、第四代理事長、第46回学術集会会長を務められ会の発展にも大きな足跡を残した。
2008年度 延吉 正清(社会保険小倉記念病院)
本邦の心臓疾患に対するカ テーテル検査および治療の黎明期より、情熱を持ってその発展に取り組まれた。特に心血管インターベンション治療のパイオニアとしての貢献は、内外で高く評価されている。ライブデモンストレーションを通じてインターベンション治療の普及と指導に尽力し多くの後継者を育成したことは、わが国の臨床心臓病学の進歩に大きな貢献を果たした。
2007年度 松田 暉(大阪大学名誉教授)
臓器移植法制定後第一例目の心臓移植をはじめとして、本邦の心臓移植医療の発展に尽くした。また重症心不全に対する弁形成術や左室補助循環の積極的な導入など心臓病学の発展に大きな貢献を果たした。
2006年度 北畠 顕(北海道大学名誉教授)
三十年度あまりの長きにわたり心不全研究に取り組み、世界に先駆けてドップラー法を用いた拡張機能計測法を発案した。その後も心不全研究の発展に積極的に寄与し、細胞分子レベルの解析から臨床へとつながる研究に優れた業績を残したことは、我が国の心不全研究に大きく貢献した。
2005年度 吉川 純一(大阪掖済会病院院長)
臨床心臓病学、特に心エコー図学の発展に多大な貢献をされ、我が国がこの領域で世界のリーダーシップを取る原動力となった。また本学会にも創生期より参加し、理事長、会長、JC編集長として大きな足跡を残された。
2004年度 泰江 弘文(熊本加齢医学研究所)
異型狭心症が冠攣縮によることを立証し、カルシウム拮抗薬が極めて有効であることを示した。さらにその後の研究を通じ、冠攣縮性狭心症の概念を心臓病学において確立、世界の心臓病研究に偉大な貢献をした。
2003年度 中村 芳郎(慶應義塾大学老年度科前教授)
冠血流動態の研究分野で指導者として活躍、また臨床心音図研究会設立に尽力、さらに当会第二代理事長として学会の基盤作りに多大な貢献をした功績
2002年度 加藤 裕久(久留米大学)
川崎病研究とくに冠動脈病変の研究において常に世界をリードし、多くの患児の命を救い、多大な貢献をした功績
2001年度 山口 洋(新東京病院)
冠状動脈造影法を駆使して臨床心臓病学の発展に寄与し、多くの優れた臨床医・研究医の育成に貢献した功績
松尾 裕英(香川医科大学)
超音波心臓病学の発展に貢献し、多数の優れた臨床医と研究家の育成に寄与した功績
2000年度 田中 元直(結核予防会宮城県支部)
超音波医学および心音図学研究を通じて内外における学問的発展に寄与した功績
尾本 良三(埼玉医科大学)
心エコー図学を通じて外科学と内科学の交流に尽力し、カラードップラー法の世界的普及、殊にその外科的応用に関して高く評価された功績
1997年度 坂本 二哉(半蔵門病院)
日本心臓病学会を創設し、機関誌の発行に多大な貢献をした。心尖部肥大型心筋症を記載、各種のグラフ診断学を開拓した。さらに、世界心機図学会、アジア・太平洋ドップラー心エコー図学会、日本心エコー図学会を設立、海外活動を行うとともに国内に多くの後継者を育成した功績
故 町井  潔(聖路加国際病院)
日本心臓病学会を創設し、本邦における各種循環器検査法発展の指導者として君臨、殊に心音図、ME関係、自動診断装置の開発および超音波心臓病学の発展に貢献した功績
1994年度 仁村 泰治(国立循環器病センター)
30有余年度にわたる超音波心臓病学への貢献と発展に寄与した功績
1992年度 故 古田 昭一(三井記念病院)
日本心臓病学会を創設し、内科と外科における心臓病学の隆盛に寄与した功績
1991年度 久永 光造(名古屋大学)
世界初の経食道高速断層撮影装置を開発した功績
1990年度 故 滑川 孝六(アロカ株式会社)
世界初の超音波カラードップラー法を考案し、その発展に寄与した功績
1989年度 井上 寛治(武田病院)
世界最初のバルーンバルブロプラスティーによる弁膜症治療に関する功績

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